Ausbildung / 職業学校

Ausbildung zum Bäcker パン屋で職業訓練②

前回☞Ausbildung zum Bäcker パン屋さんでの職業訓練

では、Ausbildungのシステムやドイツでの社会的現状について、仕事前に交わす契約や最低限のルールについて説明しました。

今回はもっと具体的に学校で何をするか、授業の雰囲気、個人的な感想など書いていきたいと思います。

Berufsschule 職業学校

私の住んでいるケルンだけでもいくつかの職業学校があります。学校によって対象の職業が変わるようで、私の通っていた学校では製パンのほか製菓、専門販売員、製肉加工などの授業が行われていました。職業によってはケルンで働いていても、ケルン近郊にある学校に通う場合もあるようです。また、基本的には職場の場所によって通う学校が決まるのですが、家の近くに学校がある場合などはそちらの学校に通うこともできるようです。そのためには雇用主の許可等必要になります。

1枚だけ撮ってた学校の写真です。これはほんの一部で他にも校舎がたくさんあります。普通の教室の他に、体育館、小さめの図書室、実験室(小中学校の理科室のような部屋)、食堂、売店、各職業の実習室などあります。学校によっては実習室はなく学科の授業だけの場合もあるようです。ただ、実習室がない学校に行ったとしても、年に1回Überbetrieblichen Unterweisung(ÜBL)という1週間ほどの集中実習授業が行われます。これは普段の学校ででは無く、もっと実習専門のための大きな施設で行われます。朝8時から16時までの実習授業です。職業学校での実習授業は2週間に1回4限(180分)だったので出来ることに限りがありましたが、ÜBLでは前日の下準備を含め全て通して出来たのでとても勉強になり楽しかったです。

私は学校に週1,5日(学年によって変わるのですが、3年生の時は毎週水曜日と1週間ごとの木曜日でした)、そのほかの3,5日は職場で仕事をしていました。学校が夏休みなどで休みの時は週5日仕事です。これも職種、職場、地域によって変わるようです。例えばケルン近郊のフレッヒェンやアーヘンにある学校では週1日で学科の授業のみだったそうです。同じ州(ノルトライン-ヴェストファーレン州)の中にあるものの違いがあります。他にも、試験のルールや課題も差があります。私の友達がフランクフルト近郊でアウスビルドゥングをしたんですが、試験中の辞書の使用が可で、同業者以外であれば通訳をつけることも出来たそうです。ちなみに私の学校では両方不可でした。実技試験の課題も2〜3品目多かったり少なかったりとまちまちです。その他に職種によっての違いだと思うのですが、3週間働いたら1週間学校に行くというブロック制の場合もあるようです。

あとは、職場のよって学校を含めて週5のところと週6のところがあります。ドイツで週6日!?日本みたいじゃん!って最初思いました。ドイツでは労働時間が短いとかいう報道を真に受けていたので驚衝撃的だったのと、何よりもその条件に納得して働いていることに驚きました。(納得はしていないのかもしれませんが)しかし、18歳以上であれば週6日働くことは労働法的には違法ではありません。大事なことは契約書をちゃんと確認してからサインをすることです。もし週6日での勤務と記載されていたら諦めるか辞めるかしかないのですが、アウスビルドゥングでは最初から契約書に週6と記載してあるところなんてない気がします。働き始めてから黙っていると週6日になったり、わけわからないこと言って言いくるめてくることもあります。例えば私の元上司は『一年生はたくさん覚えて練習しなきゃいけないから週6日勤務が普通だ』と言っていたのですが、そんな常識はありません。3年間もあるからそんなに急ぐ必要ないし、そもそも1年生の給料って本当に安いから、週6日は働きすぎだと個人的には思います。しかも1年生の流れのまま卒業まで週休1日という… なんで何も言わないのか不思議でなりませんでした。私のイメージするドイツ人はもっと自己主張すると思っていたので。もちろん私は休みが欲しいので、契約どうり週2日の休みを取りました。とはいえ働き始めで少し言いにくかったので、ドイツ語も勉強しなきゃいけないから私のは週休2日必要だと伝えました。

登校初日

2年生から始める場合についてです。1年生からの場合はおそらく校舎を見て回ったり、みんなで説明に従って書類にサイン等書いていくんだと思います。

学校に着いたらまず教室探しから。同じ学年の同僚がいれば良いのですが、いない場合はその辺の人に聞きましょう。多分教室の番号だけは職場の上司から知らされるので、まずは質問しましょう。

無事たどり着けたら一安心、あとは必要書類等渡されるので、言われるがままに日付やサイン等書いていきます。新しい生徒が増えたということで、各自自己紹介もします。

そして、普通の授業が始まります。新らしい教科の度に自己紹介の時間があると思うので、人の名前を聞くチャンスは何回かあります。とはいえ、すぐに覚えられるものではないので(私にとっては)ゆっくり覚えていきましょう。

日常でも言えることなのですが、挨拶の後に名前を言うととても感じが良いです。例えば、朝の挨拶 “Guten Morgen, Loki!” グーテン モルゲン ローキー! 言われた側も嬉しいし、距離も縮まると思います。名前を覚えたら試してみましょう。※先生などに対しては苗字の前にHerr/Frauを忘れずに。

時間と科目

1限が45分で2限で一コマの授業が行われます。

1-2限 08:00〜09:30

休憩 15分

3-4限 09:45〜11:15

休憩 15分

5-6限 11:30〜13:00

休憩 30分

7-8限 13:30〜15:00

 

1年生の科目:製パン理論、経済、数学、体育、英語、宗教

2年生の科目:製パン理論、製パン実習、商売学?、政治、経済、ドイツ語(国語として)

3年生の科目2年生と同じ

1年生の科目の宗教では、日本の道徳のような授業をするそうです。そして、国語としてのドイツ語は相当辛かったのですが、先生が優しかったのでどうにか乗り切るというかやり過ごせました。^^;

商売学とは直訳したらこうなってしまったのですが、そのまま商売のことです。原価計算や利息の計算、キャンペーン等の季節ごとの売り方などを学びます。

この科目の中で筆記の卒業試験に採用されているのは、製パン理論、商売学、経済です。Blogでは主にこの科目について書いていこうと思いますが、面白いことがあればほかの科目も書いていくつもりです。

課外授業

年に1回、郊外で1週間の集中実習授業(ÜBL)の他に、砂糖工場の見学、パン工場(大きい山崎製パンのような工場)の見学に私の学年では行きました。ほかの学年ではベルリンやベルギーへの旅行や遠足もあったそうです。運が良ければ1週間フランスに交換研修に行ける場合もあったようです。羨ましい… このように、課外授業に関しては時の運が必要になってきます。運が巡ってきたら十分に楽しみましょう!

クラスメイトと先生

私は2年生からアウスビルドゥングを始めたのですが、その時点では13人のクラスメイトがいたのですが、1年生の時は25人いたそうです。そして、3年生の卒業試験の時は5人… 1/5ですね。私の学年は特に辞めた人が多かったようです。( ;∀;) クラスのは私の他に1人女の子がいて、他はみんな男の子でした。

先生から聞いた話によると、最初このクラスは相当やばくてカオスだったらしいです。やんちゃな子が多かったんですね、きっと。そして時とともに人数がどんどん減り、静かで落ち着いたクラスへと変貌。私が入学した時は既にトラブルも少ないし授業も淡々と進む平和なクラスでした。

学校に来る前から思っていたのは、おそらくここでは友達はできないだろうということ。年齢も違いすぎるし、言葉の問題でコミュニケーションを取るのも難しいだろうと。案の定友達はできなかったけど、その辺で偶然会ったら話すくらいの関係にはなりました。最初は絶対警戒されていたと感じました。ドイツ語喋れない変なアジア人って思われてたと思います。笑 だからと言って嫌がらせとかは一切ありません、ただどうして良いかわからないと言った感じだったのでしょう。そして時間が経つにつれて私の存在に馴れて来たのか、徐々に警戒は和らいでいったように感じられました。卒業間際から喋る回数が増えたので、もう1年あったらもっと仲良くなってたのかもしれません。やっぱりいろんな人と喋るのは楽しいので、マイスターの学校に行く時にはもっとドイツ語が喋れるように勉強しようと思いました。

基本的に先生はみんな優しかったです。ほかの学校に行ってる人の話を聞いても、優しくない先生の話はあまり聞きません。言語の心配はありましたが、全てを聞き取り理解することは難しいし、先生もそれを理解してくれていました。『最初はとりあえず学校に来てくれればいいよ』とも言ってくれて、自分が理解できない事に対してはストレスがあったけど、人によってのストレスはありませんでした。

まとめ

私は30歳のときに職業学校に通い始めたのですが、この歳で学校に通うこと、ましてや二十歳前後の人に囲まれてだなんて、なかなか経験できることじゃないので思う存分楽しみました。始める時に言語的な不安を持っている人がほとんどだと思いますが(私自身もそうでしたが)、終わってみるとどうにかなるものだなって感じると思います。なので、あまり不安にとらわれず、学校生活を楽しみましょう! Keine Sorge です!(不安、心配をしないで。と言う意味で、職場の人もよく言ってくれると思います。)

 

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